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第二章「斬られた影」第三話 廊下の谺(こだま)
静まり返った夜の屯所。 宜本京雲(よしもときょうん)は、灯火一つ手に、廊下の奥へと静かに歩みを進めていた。眠る者たちの寝息から遠く離れたその先――切腹の間。 足音をできるだけ立てずに、一歩、また一歩と床板を踏みしめていく。 闇の深さは息苦しいほどで、僅かな風すら肌の奥に忍び込む。 やがて、切腹の間の前に立った。 膝を抱え、うずくまる黒い影。その衣は血に塗れ、顔はただ暗い靄でぼやけている。 京雲は一瞬、息を呑む。 (俺が恐れたってどうにもならない――今は、声を聞く時だ) そっと長押に灯りを置き、京雲は静かに膝を折った。 「……ここで、何を思っている?」 影は何も答えようとしない。ただ、かすかな呻き声にも似た息遣いが、孤独な夜気と混じり合って漏れるだけ。 「お前の声は、消えない。たとえ法度で語れずとも、誰かが覚えている。俺が、必ず聞き届ける」 その瞬間、影が微かに動いた。
江戸川ユキト
2025年10月17日
読了時間: 2分
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