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第二章「斬られた影」第二話 夢と恐怖のあいだ
夜更けの屯所では、雨だれの音だけが眠れぬ者たちの鼓膜を叩いていた。 宜本京雲(よしもときょうん)は浅い眠りのなか、いくたびも悪夢に浮かされていた。 夢の中―― 冷えきった廊下がどこまでも続く。灯の消えた切腹の間の前を、誰かがすう、と横切る気配。しめり気を帯びた黒い影。 それは背中をくの字に曲げ、恨みでも痛みでもなく、ただただ深い寂しさを引きずっている。 「……俺は、まだここにいる……」 低く、濡れた声が遠く響く。 京雲が立ち尽くすと、闇の奥で影が振り返った。 その顔は、輪郭さえぼやけて、ただぽっかりと口だけが動いている。 目が覚める。 額にはじっとりと汗。胸の奥に重りが乗ったように苦しい。 京雲は乱れた呼吸を整えて、寝床の掛け布団を押しのける。 “見える力”を授かってからというもの、夢と現の境目が薄くなった気がする。 谷太郎の想い――“誰かの声を見捨てぬ者”として、この恐怖もまた己の責任だと京雲は理解していた。 そのとき、ふと障子の向こうから微かな足音。 廊下で寝間着姿
江戸川ユキト
2025年10月16日
読了時間: 2分
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