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舞台 新撰組日記「壬生のほたる」千穐楽御礼
舞台「新撰組日記 壬生のほたる」全六公演、無事に千秋楽を迎えることができました。 ご来場くださった皆さま、遠くから見守ってくださった皆さま、 そしてクラウドファンディングを通じて支えてくださった全ての方々へ、 心より深く御礼申し上げます。 稽古の日々、初日の緊張、劇場に満ちた息づかい、そして千秋楽のあの光景―― どの瞬間を切り取っても、皆さまの想いが確かにそこにありました。 俳優たちの背中を押し、舞台の灯を絶やさず、この物語が最後まで走り抜けられたのは、支援してくださった皆さまお一人おひとりの存在のおかげです。 「壬生のほたる」は、私たちだけの舞台ではありません。あなた様の志が加わり、共に創り上げた“ひとつの物語”です。 終演後の幾度にも重ねられたカーテンコールでの交わされた笑顔、涙、静かな余韻。 スタンディングオベーションの割れんばかりの拍手。 それらの全てが、この作品の答えであり、宝物です。 壬生の灯主様よりいただいたご支援と、お寄せいただいた温かな想い。 この恩は決して忘れず、次なる歩みへつないでまいります。 本当に、本当にありがとうござい
sessuepro
2025年11月24日読了時間: 2分


【特報】舞台 新撰組日記「壬生のほたる」告知動画 公開!公演迫る
新撰組日記 #壬生のほたる2025 11/20〜11/23 公演まで迫って参りました! 日々稽古で舞台に命が吹き込まれていきます。 三越劇場でお待ちしております! ▼推しキャストがいる方 J-Stage Navi http://j-stage-i.jp ▼一般発売 ローソンチケット http://l-tike.com (Lコード35792) ▼劇場チケットショップ https://mitsukoshi.mistore.jp/bunka/product/7050900000000000000003307374.html?rid=5b47ac467360499faf0bec5afecd208e #舞台に、灯れ #新撰組日記 #壬生のほたる2025
sessuepro
2025年11月9日読了時間: 1分


第三章「池田屋の叫び」 第一話 雨の足音と未練の地
#池田屋の叫び #幕末 #新選組 #怪談 #雪洲PRO #江戸川ユキト 時は遡り、元治元年京の六月。 重たい雲が低く垂れこめ、池田屋界隈の石畳を激しい雨が休みなく叩いていた。 戦の興奮も冷めやらぬ京の町に、しとしと、ぴちゃり――と規則正しく水が跳ね返る。 夜遅く、屯所へ戻る新選組の一団。 小林谷太郎は、そのいちばん後ろを飄々と歩いていた。 道すがら、仲間の一人の宜本京雲(よしもときょうん)がふいに立ち止まり、肩越しに振り向いた。 「なあ……さっきから、路地の奥で、誰かがずっとこっち見てる気がしてならない」 冗談めかした囁き――けれど、その目には微かな怯えがにじむ。 別の隊士が苦笑して「雨に濡れて物の怪でも出るのか」と和ませようとするが、空気は重く沈んだままだ。 池田屋前に差しかかったとき、不意に強い風が吹き、暖簾がはた、と揺れた。 その一瞬、小林谷太郎の耳に、溶けるようにか細い声が聞こえてきた。 「……帰りたい、帰りたい……」 その場にいた全員にはただ風の音―― “見える力”をもつ小林谷太郎の心の奥深く、その哀切な願いが、まるで実体を伴って流れ込

江戸川ユキト
2025年10月19日読了時間: 2分


第二章「斬られた影」 第四話 静けさと誓い
夜はようやく明け始めていた。雨も上がり、屯所の瓦屋根が薄青い光を受けて静かに濡れている。
宜本京雲(よしもときょうん)は、廊下の端で肩を落としたまま、遠くの空が白み始めるのをじっと眺めていた。
切腹の間の前、さっきまでうずくまる黒い影があった場所には、もう何もない。
ただ埃の積もった床板の隅に、不思議と一滴の水滴が残っているだけだった。
今しがたまでの出来事が幻のように思える。
しかし、胸の奥に残る冷たい感触と、影が最後に残した微かな感謝の響き――それが、京雲を静かに満たしていた。
ふと、背後に朝餉の支度をする隊士たちのざわめきが広がる。
誰も昨夜のことを口にしない。 “奇矯妖怪不思議の説を申すべからず”、その新しい法度が言葉を塞いでいる。
それでも、今朝の屯所には不思議な明るさが流れていた。
「ああ、なんだか今日は空気が軽いや」
誰かが小声でそう言い、別の者がかすかに笑う。
京雲はゆっくりと立ち上がり、自分の内に生まれた静謐な力を確かめるように息をつく。
もう一度だけ

江戸川ユキト
2025年10月18日読了時間: 2分


第二章「斬られた影」第三話 廊下の谺(こだま)
静まり返った夜の屯所。
宜本京雲(よしもときょうん)は、灯火一つ手に、廊下の奥へと静かに歩みを進めていた。眠る者たちの寝息から遠く離れたその先――切腹の間。
足音をできるだけ立てずに、一歩、また一歩と床板を踏みしめていく。
闇の深さは息苦しいほどで、僅かな風すら肌の奥に忍び込む。
やがて、切腹の間の前に立った。
膝を抱え、うずくまる黒い影。その衣は血に塗れ、顔はただ暗い靄でぼやけている。
京雲は一瞬、息を呑む。
(俺が恐れたってどうにもならない――今は、声を聞く時だ)
そっと長押に灯りを置き、京雲は静かに膝を折った。
「……ここで、何を思っている?」
影は何も答えようとしない。ただ、かすかな呻き声にも似た息遣いが、孤独な夜気と混じり合って漏れるだけ。
「お前の声は、消えない。たとえ法度で語れずとも、誰かが覚えている。俺が、必ず聞き届ける」
その瞬間、影が微かに動いた。

江戸川ユキト
2025年10月17日読了時間: 2分


第二章「斬られた影」第二話 夢と恐怖のあいだ
夜更けの屯所では、雨だれの音だけが眠れぬ者たちの鼓膜を叩いていた。
宜本京雲(よしもときょうん)は浅い眠りのなか、いくたびも悪夢に浮かされていた。
夢の中――
冷えきった廊下がどこまでも続く。灯の消えた切腹の間の前を、誰かがすう、と横切る気配。しめり気を帯びた黒い影。
それは背中をくの字に曲げ、恨みでも痛みでもなく、ただただ深い寂しさを引きずっている。
「……俺は、まだここにいる……」
低く、濡れた声が遠く響く。
京雲が立ち尽くすと、闇の奥で影が振り返った。
その顔は、輪郭さえぼやけて、ただぽっかりと口だけが動いている。
目が覚める。
額にはじっとりと汗。胸の奥に重りが乗ったように苦しい。
京雲は乱れた呼吸を整えて、寝床の掛け布団を押しのける。
“見える力”を授かってからというもの、夢と現の境目が薄くなった気がする。
谷太郎の想い――“誰かの声を見捨てぬ者”として、この恐怖もまた己の責任だと京雲は理解していた。
そのとき、ふと障子の向こうから微かな足音。
廊下で寝間着姿

江戸川ユキト
2025年10月16日読了時間: 2分


第二章「斬られた影」 第一話 影、廊下に佇む
剣の稽古を終えた若い隊士たちが囲炉裏を囲んでそっと声をひそめる。
「昨夜、切腹の間の縁側を黒い影が横切ったそうだ」
「いや、それだけじゃねえ。誰もいないはずの床の間から濡れた音が……」
ひとしきり噂が飛び交うが、すぐに全員の顔が土方副長のことを思い出したように引き締まる。去る夜制定されたばかりの新たな法度――“奇矯妖怪不思議の説を申すべからず”――。そのため、誰ひとり大声で語ることができない。

江戸川ユキト
2025年10月15日読了時間: 2分


第一章「旗守の亡霊」 最終話 「新たな法度、誓いの夜明け」
夜明け前、宜本京雲(よしもときょうん)はまだ静かに千両松に立ち尽くしていた。谷太郎から受け取った隊旗をしっかりと抱きしめ、その重さと温もりをかみしめていた。
もう恐怖も躊躇もない。旗には、仲間たちの「帰りを待つ」心、そして谷太郎の「いなくならないでほしい」という切実な想いが、確かに息づいていた。
──何かが自分の中で変わった。
夜を通して見たもの、感じたものは、ただの幻ではない。
京雲の胸には今、誰にも語れないほど澄み切った“霊を見る力”が宿っていた。この力こそが、谷太郎の願い、谷太郎の生きた証。

江戸川ユキト
2025年10月14日読了時間: 2分
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